【台北101ダンパー】建設中2003年1月の写真と仕組みを解説
2003年正月、両親、姉家族(姉・姉の旦那・長女・次女)と高雄出身の嫁、自分とで台北を訪れました。
カメラは買ったばかりのニコン COOLPIX 880。
当時まだ珍しかったCCDセンサーのコンパクトデジカメ。
320×240、15フレームの映像もとれるスグレモノ。

信義区に向かうと、巨大なクレーンに囲まれた
建設途中のビルが空に向かって伸びていました。
大きすぎてカメラに収まりきらない。
至近距離でCOOLPIX 880の広角端では全体が入らず、 角度を変えながら何枚も撮りました。
それから22年後の2025年——
今度は妻がそのビルの89階に上がり、
あの「球体の正体」を写真に収めてきました。
どうぞ最後までお付き合いください。
2003年1月、建設中の台北101を家族で見てきた
昼間の建設現場

2003年1月当時の台北101です。
隣接するホテルの窓越しに撮影、近距離のためCOOLPIX 880の広角端で全体が収まらなかったので、分けて撮影。

地上から見上げるとこんな景色でした。
この巨大な工事現場を前に、
「本当にここに超高層ビルができるのか」と
家族みんなで話したのを覚えています。

これを撮影した時はまだ台北のシンボル台北101のネーミングすら知らなかった。
日本の建設会社「熊谷組」が建てた
台北101の施工は、熊谷組を中心としたJV(共同企業体)と、韓国のSAMSUNG C&T(内装工事ほか)によって行われました。
台湾と日本の技術が合わさってあの巨大なビルが作られた——
日本人としてなんとなく誇らしい話です。
そして夜——

夕方になるとこんな景色になりました。
青空を背景にした建設途中のシルエット。
完成形がまだ誰にも見えていない頃の姿です。

そして夜。
今思えば丁度ダンパーが入る辺りが工事中でネットがかかっている状態だった。
工事中にもかかわらず、ライトアップされた台北101。
「完成したら中に入ってみたい」
そう思いながら撮ったこの写真を、
まさか23年後にブログで使うことになるとは思っていませんでした。
台北101が完成したのは、この約2年後——2004年12月のことでした。
そして2025年、台北101ダンパーと初対面
ダンパーとの初対面

89階に上がると、まず出迎えてくれるのが
この黄色いマスコット「ダンビー」です。
ダンパーをモチーフにしたキャラクターで、
一緒に写真を撮れます。
そしてその奥に——

これが、あの「球体の正体」でした。
2002年に外から眺めていたビルの
89階にこんなものが入っていたとは。

近くで見ると、鋼板を何枚も重ねた
精巧な構造であることがわかります。

直径9センチのワイヤー16本で吊るされ、今日もゆっくりと揺れています。
台北101ダンパーとは?構造と仕組みを解説
ダンパーの役割
ダンパーとは高層ビルの揺れを吸収・打ち消す装置です。
正式名称は「チューンドマスダンパー(TMD)」。
仕組みはシンプルです。
建物が右に揺れたら、重りが左に動いて打ち消す
巨大な振り子の原理で、
建物とは逆方向に動くことで揺れを相殺します。
なぜ台湾にダンパーが必要なのか
台湾は地震大国かつ台風の通り道です。
特に台北101が建つ信義区は
これだけの高さのビルを支えるには
決して条件のいい土地ではありませんでした。
だからこそ、ダンパーが必要だったのです。
実際に過去の大型台風、大地震でも、台北101は
びくともしていません。
2015年の台風、2024年の大地震のとき、ダンパーが激しく揺れている映像がこちらです。
台北101ダンパーのスペック

| 項目 | スペック |
|---|---|
| 重さ | 660トン(乗用車約440台分) |
| 直径 | 5.5メートル |
| 設置場所 | 87〜92階に吊り下げ |
| 素材 | 鋼板41枚を溶接 |
| 振れ幅 | 最大約1メートル |
この球は単なる黄金の重い飾りなんかではなく、
台北101の構造に合わせて
精密にチューニングされた計算の産物です。
見学できる場所・行き方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見学フロア | 89階(展望台と同じ階) |
| アクセス | MRT「台北101/世貿駅」4番出口から徒歩約5分 |
| 所要時間 | ダンパーのみ10〜15分、展望台込みで60〜90分 |
| 混雑 | 平日午前・夕方16時以降が比較的空いている |
ガラス越しではなくほぼ真横から見られるのが
台北101の最大の特徴です。
チケット・入場料
| 区分 | 料金(目安) |
|---|---|
| 大人 | 約600台湾ドル前後 |
| 子ども(6〜11歳) | 割引あり |
| 幼児(未就学) | 無料 |
※料金は変更になる場合があります。
最新情報は台北101公式サイトでご確認ください。
事前予約がおすすめです。
当日より割引になることが多く、
週末の長い列も回避できます。
台湾旅行の通信手段はこれで解決
台北101を楽しんだあと、
夜市や観光地を巡るにはスマホの通信環境が必須です。
現地でSIMを探す手間なく、
出発前に準備できる台湾eSIMが便利です。
詳しくはこちらにまとめています。
まとめ
ガラケー最盛期の2003年。フィルムカメラからデジカメが一般化してきた頃。
2003年正月、建設中だった台北101、当時はその名も知らずに買って間もないデジカメで撮影。
2025年、89階で嫁はんが撮ってきた写真。
あの巨大なビルの中に、こんな球が入っていたのか——い。
台北101に行ったら、ぜひダンパーをじっくり見てきてください。
そしてダンビーとの写真も忘れずに。
台湾旅行の情報は このブログ(じも台湾 / taiwaan.net)で発信しています。

