台湾帰省の際に台湾全土で停電になり、町は静かにパニック状態でした。
この時の事は日本でもニュースで取り上げられていたので、近隣諸国にとってもニュースになるぐらいの出来事だったということでしょう。
夜市の帰り道が真っ暗に
その時我が家は、高雄の夜道を家族4人で車道とも歩道ともつかない所を夜市の帰り道々歩いていました。
最初は停電と気づかず、ある街の一角で不思議な光景に出くわしたんです。
真っ暗な中でお茶を飲んだり、スマホをいじっている人たちがいる・・・。
よくそんなに暗い中でお茶出来るな…、と最初は異文化体験かと思いましたが、そのうち何か起きているという感じの光景に変わってきました。
玄関先で何か遠くを見ている人達。その先は電気がついているエリアで、その人たちの家と思われるマンションの建物とその周辺の建物はすべて真っ暗な状態。
広範囲におよぶ大停電の様子
しかも結構な範囲で停電の様子。
帰る家まではまだ500メートル以上ありましたがいつもより暗い夜道をいつも以上に気をつけながら、できるだけ速く歩いて行きました。
途中セブンイレブンも有りましたがやはり店内は暗く、非常灯のみが点灯して自動ドアは半開き状態。
外に並んだテーブルで食事をしていた人達はそのまま暗い中おしゃべりをしながら食べ続けている奇妙な光景。
そして大きな幹線道路、これを渡ればもう家は目前。
しかし停電状態では信号機も機能せず、車道はもはや無法地帯。
信号が青で停電したであろう幹線道路を走る車やバイクが止まることなくひっきりなしに走り去っていく。
他にもなかなか道を横断できないような人が増え出し、皆で渡れるチャンスを狙い一気に幹線道路をなんとか渡たりきり、無事に家へたどり着きました。
ニュースは停電のことで溢れていました
拠点としていた家は幸い電気が生きていたので、部屋に戻り停電の様子をTVニュースで見ようとしましたがケーブル局が停電ぽく、番組は何も見れない。
ここでも幸いなことにネットは生きていたので、YouTubeのライブニュース配信で台湾TV番組で停電の様子を知ることが出来ました。
デパート、病院、夜市での停電、それを謝罪しているような電気事業者の会見映像など、やはり大規模停電だったようです。
まとめと感想
台湾全土に影響した今回の大停電は、人為的なミスによるものだったらしく、電力会社のトップが辞任する事態となりました。
停電によって死者が出たという報道は見ませんでしたが、大惨事になっていたかもしれない人災だったわけです。
不幸中の幸い、そんな大惨事にはならず、自分たち家族も電気が無くなるとどうなるか身もって知ることが出来、終わってみれば貴重な体験ができました。